スタッフがせっかく制作してくれた作品のための巨大な展示台でしたが、ディレクターとのミーティングの結果ボツ。
美術館のテクニシャンのマチュー君。なんでもやってくれる凄腕。彼も本業はアーティスト。
これは新作。福島県広野町採集の蝶を使った作品。
原発大国フランスを代表するシャンデリア。その名も「フランス」デカすぎ、重すぎ。
ここは12世紀に建てられた由緒ある教会。作品と場所との対話が重要。
ダヴィンチの描いた「最後の晩餐」そっくりなこの部屋で展示できるという感動にひたるジュリア。
疲れ切って動きの鈍くなった我々を叱るわが娘。
これは、美術館が依頼した放射線量を計りにきた業者さん。一般公開のお墨付きをもらうために、頼みました。政府公認の民間会社だそうです。なにやら重々しいガイガーカウンターを右手で掲げて我々のシャンデリアの線量をじっくりと舐め回すように計ってます。もうひとつ、まるでダイソンの小型掃除機のようなさらに大きめの線量計をもっていて、空間線量+被曝量などを精密に計ってました。彼の横で固唾をのんで見守る私に「問題無し。さっそく報告書をまとめて、提出します。」と告げて去って行きました。「ホッ。」後日、公開にあたって問題無しという報告書が美術館側に届きました。実はこういった展示会公開前の検査は、シドニー、シンガポールに続いて今回が3度目。もちろん3回ともパス。というわけでめでたく3度目の正直になりました。
ちなみに彼の被曝上限は、専門家なんで一般人より多く年間20ミリシーベルトだそう。一見日本人青年にも見える無口なフランス人の彼は「僕の被曝リミットは日本の福島に住んでいる人達と一緒」などとドキッとするような発言も付け足しました。
エントランスで出迎える塩シャンデリア。
いよいよ来週オープニング。
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